鉄道車両から運行システムまで、鉄道に関する最新情報が一堂に集まる「第3回鉄道技術展」(主催=フジサンケイビジネスアイ)が11月6日から8日までの3日間、幕張メッセ(ホール7、8)で開催される。開場時間午前10時~午後5時。入場料は2000円(ただし、招待状持参者、事前登録者、学生は無料)。
今年で第3回となる同展は、乗客1人あたりのCO₂排出量が他の輸送手段に比べて格段に少ない鉄道に焦点を当てて、安全・安心・快適・環境・省エネの鉄道技術の普及・向上を目指すもの。
こうした時代背景もあり過去2回の開催では、出展者、来場者とも高い評価をしている。
3回目となる今年は、さらに出展が増え、出展者数は前回より100社以上多い328社・団体となり、小間数も50%近く増えて617小間と大幅に増加した。
出展内容は、車両・構造関係で、車両技術(構造、部品・材料、管理、力学、検査、保守)、コンポーネント(駆動、トランスミッション、ブレーキほか)、省エネルギー車両、交通システム(超高速鉄道、都市高速鉄道、路面電車、モノレール、新交通システム、都市交通・急こう配鉄道、地下鉄、貨物)。
運行システムでは、車両制御技術、気象情報、輸送計画、安全と運転事故防止対策、電力供給計画(省エネルギー対策)、鉄道通信・無線、路線計画、騒音・振動対策、運行情報。
インテリア・内装では、車両用ドア、窓(枠)、座席、テーブル、荷物棚、手すり、吊革、ゴミ箱ユニット、車両用内装ユニット・内装材料・化粧板、ファブリック(シート表皮材、レザーシート、カーテン・カーテンシステム)、車内照明・蛍光灯具、配電盤/箱、各種表示装置、車内空調設備、空気清浄器、冷凍冷蔵機、天井風道ユニット、洗面カウンター、トイレユニット(便器、脱臭器、タンク類)、喫煙ルームユニット(仕切りパネル、カウンター、空気清浄器)、特別仕様車両の設計・製作、ユニバーサルデザイン、バリアフリー、旅客部構造の試験・検査、保守。
乗客利用部では、構造物技術、駅の快適性(安全、ユニバーサルデザイン、バリアフリー、照明・LED)、防災対策、線路上空利用、旅客営業のための設備、駅ナカビジネス、店舗システム、フランチャイズ、各種広告(デジタルサイネージ、SPメディア)、駅周辺の開発計画、予約システム。
軌道では、軌道技術(構造、部品・材料、管理、力学、検査・保守)、架線、信号保全装置、電力供給技術、車両基地、車両工場。
土木関連では、トンネル、橋梁、高架橋、防災技術(地震、降雨、降雪、強風、斜面の危険、河川の氾濫など)。
そのほか、海外の鉄道事情(鉄道方式、鉄道技術、鉄道の輸出入、鉄道リース)、コンサルティングと、鉄道に関連するあらゆる業種、製品、サービスが一堂に会する。
制御機器関連の出展多い
中でも、鉄道車両関連の需要は、裾野が非常に広く大きいことから、スイッチやコネクタ・端子台、開閉機器・装置、表示機器など制御機器関連の出展も多い。鉄道運行システムのネットワーク化に対応した、通信用コントローラや避雷対策機器なども展示される。
講演会、セミナーも開催
一方、併催事業として講演会やセミナー、製品技術説明会も企画されている。
国際会議場では、6日に基調講演会、8日に特別講演会が開かれ、セミナーも3日間予定されている。さらに、製品技術説明会も展示会場(7ホール)内の会議室で連日予定されている。