ジックは、FA用センサとして、光電、距離、エリア、エンコーダなどの各種産業用センサ、安全用センサ、自動認識機器、レーザーセンサなど幅広くそろえ、浸透を図っている。
このうち安全用センサは、安全の先進国であるドイツの信頼性の高い製品で、国内外で着実に実績を挙げている。
豊富にそろったレーザースキャナのうち、「S300mini」は同社の既存機種に比べ容積比で約半分と世界最小(W102×H116×D104ミリ、底面積95平方センチメートル)のコンパクトサイズを実現している。
また、検出エリアに防護と警告の3段階のトリプル・フィールド機能を内蔵しており、例えばAGV(無人搬送車)での使用では、第1警告フィールドで減速、第2警告フィールドで一時停止、防護フィールド(最大半径3メートル)で非常停止といった段階的な運用が可能になり、これによりAGVの不必要な非常停止回数を低減でき、再スタートの時間短縮やブレーキの摩耗防止などにつながる。
(http://www.sick.jp)
ファインモーションのテクノは、モーションコントローラ「ワンボード型」「PLCモーション型」「サーボアンプやパルスモータドライバと一体になった組み込みモーション型」「PCベース型」などを展示。
ファインモーションは、G言語やテクノ(ロボット)言語で緻密な動作を記述し、簡単に運転できるモーションコントローラ。精密加工・ロボット・巻き線・成型などの多様な緻密マシンに応用でき、一般NC相当の基本性能を実現。さらにソフトインターフェースの公開でユーザーが独自機能を付加することも可能。
注目は、汎用PC/リアルタイムOSで動作する「PCベース型」で、MECHATROLINKやEtherCATで多軸・多系列制御が可能。
さらに業界初の特徴として、(1)8台のロボット/自動機を1台のPCで並列制御(1msecの制御周期)(2)お客様のロジックを組み込み、次世代マシンを追求できる。応用事例としてロボットや精密加工機の実運転、テクノ言語による効果的な自動機制御を紹介する。
(http://www.open-mc.com)
制御盤・PLCボード・コントローラ受託開発で成長する東京電気技術工業は、PLCボード・コントローラMTシリーズ、STシリーズ、カスタマイズ基板、ラダー変換ソフトLtCSoft、遠隔監視システム、ミニ制御盤などを出展する。
PLCボードMTシリーズのなかで、MT―30Eは、イーサネット対応の小型タイプ。イーサネット通信は、固定バッファ通信に対応、ラダープログラムで通信制御ができる。
また、イーサネットの設定は、独自開発のLtCSoftで簡単にでき、好評である。
このほか、(1)外形が145×90ミリと小型ながら、I/O点数32/32点を標準搭載。CPUにルネサス製を使用することで高速処理が可能(2)プログラムは、CPU内蔵のフラッシュROM512kバイトに保存するため、外部ROMが不要である―などの特徴を備えている。
LtCSoftは、各メーカーのラダープログラムをCプログラムにコンバートするアプリケーションプログラム。
(http://www.tdg‐net.co.jp)
産業用端子台大手の東洋技研は、各種端子台をはじめ、BOXターミナル、コネクタターミナル、トランスなどの新製品を中心に出展、”技術のTOGI”をアピールする。
端子台では、フィンガープロテクション端子台FPSシリーズにFPS―30(30A)、FPS―40(40A)を追加、11月に発売した新製品も公開。
FPSシリーズは、FPS―10からFPS40まで揃い、幅広い用途への対応が可能である。
同シリーズは、結線が一目で確認できる安全設計。(1)レール取付面から結線部までの高さが同じなので、配線高さが揃う(2)レールへの取り付けは上方面から押し込むだけで簡単にセットできる(3)保護等級IP2Xの安全構造でカバーが不要である―などの特徴がある。
同シリーズには、新開発のジョイント板が追加され、側板を使用するよりも横幅が短くなり、ますます配電盤、制御盤の小型化に貢献する。しかも、容量が違う端子台間や同じ容量端子台間に組み込むことで、結線作業が効率化する。
(http://www.togi.co.jp)