三菱電機は、中国での産学協同推進の一環として、2007年から「三菱電機自動化杯大学生革新大会」を開催しているが、13年度(第7回)の優秀賞として「香港理工大学」を選定した。
受賞テーマは「缶詰め栽培自動化生産ライン」。
自動化された生産ライン上の空の缶に90%ぐらいの土を入れて平らにし、一定間隔で種を蒔いた上にさらに土を被せて蓋をするという工程を構築した。
自動化工程では、PLC(プログラマブルコントローラ)や、監視制御、MES、ERPなどを組み合わせながら在庫や生産状況とリンクしながら稼働させる。また、オーダーメードの注文に対応できるような簡単な生産方法などをコンセプトにしている。
三菱電機では、中国で社会貢献活動とFA事業の拡大のひとつとして、06年から三菱電機自動化教育提携プロジェクトを開始しており、FA製品を生産できるラインを作って、大学の研究室の教授に提供している。現在までに中国50校・58カ所にこうした教育施設がある。
07年からは、テーマを学生たちが決めて、革新大会と応用技能大会を交互に開催し、大学生がチームを組んで参加しており、今回も70グループ200人がエントリーした。
選考基準は、イノベーションのあるアイデアで、三菱が提案しているe&ecoF@ctoryに即し、学生が考えたものなどとなっている。
SCFに招待
6日から開催された「システムコントロールフェア」の会場に優秀賞の香港理工大学の先生と生徒7人が招かれ、三菱電機常務執行役員大久保秀之FAシステム事業本部長から表彰された。