鳥居電業(東京都千代田区外神田2―10―9、TEL03―3253―7571、池田茂社長)は、このところ扱い商品に海外製品を増やしている。このほど米のハネウェル社やMTSセンサーテクノロジー社を加えたほか、さらに数社を予定している。
同社は、FA制御機器の大手商社として高い実績を有しているが、市場のグローバル化と、ユーザーの商品要求の多様化に対応した取り組みが必要と判断し、強化しているもの。
ハネウェル、MTSセンサーテクノロジーともセンサーが扱い商品となるが、いずれも日本メーカーにはない独自の特徴を有しており、ユーザーからのニーズも高くなっている。
こうした海外メーカーは、日本でのFA関連市場の規模の大きさは理解しているものの、市場流通構造やユーザーの商品選択方法などに日本独自の難しさがあり、なかなか成功しないケースが多い。
鳥居電業ではこうしたなかで、従来に比べ構造に変化が出てきていると見て、海外商品の扱いを増やそうとしているもの。
現在、数社と扱い交渉しており、年度内にさらに4~5社を加える計画だ。
池田社長は「国内市場が縮小化していることもあり、日本メーカーから新しい商品が出てこない。それを補う意味でも海外メーカー製品を加えて、売り上げを確保できるような取り組みを進めていきたい」と語っている。