立花エレテックは、グループ化の拡大策が奏功し、通期業績を上方修正した。売上高1340億円(前期比8・2%増)、営業利益35億円(同22・6%増)を目指す。
同社の2014年3月期第2四半期連結決算は、内需の緩やかな回復と円高是正を背景に、主要事業であるFAシステム事業が前年同期比9・2%増、半導体デバイス事業が14・5%増、施設事業も22・4%増と増加し、連結で売上げ、利益とも前年同期2桁アップとなったが、特に国内の連結子会社が好調で、売上面、利益面とも連結の大幅増収増益に寄与した。連結の売上高比率で見ると、単体は77・7%、子会社は22・3%まで成長している。
国内の子会社では、ルネサスエレクトロニクス販売の事業の一部移管を受け、今年2月に営業を開始した、半導体製品の販売と電子部品などのコンポーネントを製作する、立花デバイスコンポーネントが、4月から売上げ・利益面とも連結の業績に寄与し、上期は36億円の売上げを達成した。下期も上期数%アップを目標としており、通期で60億円以上の売上げを目指している。
一方、10年に完全子会社化した大電社は赤字から黒字転換し、13年3月期は売上げも60億5700万円まで回復。今上期はパワーコンディショナなどPV関係が好調で、売上げは前年同期比9億円プラスで推移、利益面でも連結に寄与した。
さらに、立花宏和システムサービスも赤字から黒字化した。持分法適用会社である高木商会も、利益面などでシナジー効果を出している。