オムロンは2013年度グッドデザイン賞をグループ会社も含め3製品で受賞した。受賞製品は、小型円柱型近接センサ「形E2E」、ロッカースイッチ「形A8GS」(オムロンスイッチアンドデバイス社)、DCパワーリレー「形G9EN」(オムロンリレーアンドデバイス社)。
小型円柱型近接センサは、4つの動作表示灯による視認性向上や、安定的な長距離検出による設置・調整作業の効率化、取り扱い説明書の7カ国語対応などを実現。視認性の大幅向上で、狭い場所に近接センサを取り付ける際の見えづらさや、表示灯の位置合わせの煩雑さなどを解消した。
受賞理由は、「近接センサのユーザビリティに、小型化、視認性、操作の確実性、多国籍対応という点に取り組んだデザインで、ものづくり、産業文化に貢献するデザインである」。
ロッカースイッチは、機器の省エネ、安全・安心に貢献する業界最小クラスの製品。外部信号でも接点のオフ動作が可能で、スイッチをオフ操作しても接点はオン状態を保持し、外部信号の入力により初めて接点がオフするディレイオフ機能を搭載。
受賞理由は、「しっかりしたデザインと、各スイッチを遠隔でオフ制御し省エネを行ったり、誤ったオフ操作をしても装置やデータの保護動作を行った後に実際にオフするなどスイッチ単体で様々な使用法を実現した」。
DCパワーリレーは、同社従来品の2分の1の小型・軽量化(世界最小・最軽量)し、DC回路の高電圧・高容量緊急遮断を実現。同社同クラスタイプで初めて接点回路(接点端子)の無極性化を実現した。
受賞理由は、「通電方向による遮断性能の差異がない接点端子の無極性化を実現。板状セラミックスと金属ケースを組み合わせた封止技術による小型・軽量化を達成し、設計自由度や配線・取り付けやすさを向上した」ことによるもの。