富士電機は、高性能ベクトル制御形インバータ「FRENIC―VGシリーズ」にスタックタイプ690Vを追加した。
690Vシリーズは、200/400Vから690Vへの高電圧化により、システム全体の低コスト化を可能にし、最大1800kWまで対応することで、設備容量に合わせたインバータとコンバータの最適な組み合わせが可能になる。
また、クレーンの降下時などに発生する回生エネルギーを、PWMコンバータを通して同系統内に有効活用できるため省エネ化にも繋がる。
さらに、複数のインバータを使用して、1台のモータを駆動するダイレクトパラ接続にした場合、1台のインバータが故障しても、残りのインバータで運転が継続可能。そのほか、スライドしてインバータ盤に組み込むことが可能で、設置やメンテナンスが容易となり、132kW以上はキャスター付きで交換もスムーズ。
主な用途は、舶用設備、鉱山機械、鉄鋼プラント、大容量ファン・ポンプなど。