横河電機は、赤外線サーモカメラとレコーダを用いて非接触での温度監視と測定データの記録が行える「SMARTDAC+(スマートダックプラス)サーモグラフィパッケージ」の国内販売を1日から開始した。価格は300万円から。
新製品は、同社のペーパレスレコーダ「GX20」、または「GP20」と、米・FLIR
Systems社の高解像度赤外線サーモカメラをEthernetで接続したもので、ユーザーの設置状況に合わせて、エンジニアリングや初期設定を行って納入するため、ユーザーの工数削減、導入決定から運用開始までの期間短縮に大きく貢献する。
また、レコーダに、色で温度を示す温度分布画像を表示できるほか、表示されている部分のうち指定した最大10カ所までの温度、あらかじめ指定したエリア内の温度の平均値・最小値・最大値を数値で表示し、記録することが可能で、しかもこれらの測定値が、あらかじめ設定した範囲を逸脱した場合には、電子メールでアラームを警報することができる。アラーム時には、その時の画像をレコーダに自動保存したり、ネットワーク上のプリンタで自動印刷することも可能。
主な用途は、石炭ヤード(貯炭場)や廃棄物集積所、稼働中の回転炉やボイラー、設置済みの排煙設備の監視など。