14年3月期第2四半期連絡結決算売上高6.8%増1兆8千億円超 純利益は過去最高の211億円達成 環境関連ビジネスが大幅伸長 売上高6.2%増の1114億円  配電盤売上げは36%増187億円  子会社が売上げ・利益増に寄与

三菱電機の2014年3月期第2四半期連結決算は、売上高が前年度比6・8%増の1兆8118億9900万円、営業利益は同11・0%減の797億3000万円、税引き前利益は14・6%増の834億2000万円、当期純利益は同10・8%増の483億4400万円となった。

部門別売上高は、重電システムが4772億円(同4%増)、産業メカトロニクスが5063億円(同11%増)、情報通信システムが2425億円(同0%増)、電子デバイスが905億円(同13%増)、家庭電器が4600億円(同9%増)、その他が3075億円(同8%増)。

産業メカトロニクスは、FAシステム事業がスマートフォン関連及び液晶関連の設備投資の増加、円安の影響などで、自動車機器事業も、北米の新車販売市場が引き続き好調なことに加え、円安の影響もあり、前年同期を上回った。営業利益も売り上げ増加などで、同111億円増加した。

14年3月期は、売上高3兆9500億円(同10・7%増)、営業利益2200億円(同44・6%増)、税引き前利益2000億円(同207・0%増)、純利益1200億円(72・6%増)を予想している。
オムロンの2014年3月期第2四半期連結決算は、国内市場と欧米市場の回復傾向、さらに円安を背景にすべての事業セグメントで大幅増収増益を達成。売上高3597億2600万円(前年同期比18・2%増)、営業利益307億8600万円(同71・1%増)、税引前純利益300億3300万円(同74・4%増)、純利益は第2四半期として過去最高となる211億7400万円(同72・6%増)を達成した。

売上高中、国内売り上げは1533億円(同7・5%増)、海外売り上げは2044億円(同27・9%増)。

事業セグメント別売上高は次の通り。

制御機器事業のIABは、新興国での底堅い設備投資などで1380億円(同6・3%増)、電子部品事業のEMCは、国内で家電向け、海外では米州で業務民生業界向けが好調に推移し488億円(同14・5%増)となった。

車載事業のAECは、国内が前年割れとなったが、北米・中国・アジア市場が好調で、595億円(同25・8%増)、社会システム事業のSSBは、駅務システムが堅調に推移、太陽光発電関連など環境ソリューション事業が大幅に伸び、291億円(同24・0%増)となった。ヘルスケア事業は、ロシア・中国・インドなど新興国での需要増が継続し、428億円(同31・6%増)、その他事業は、パワーコンディショナなど環境事業の伸長で385億円(同51・1%増)となった。

通期予想は当初の予想を上方修正し、売上高7500億円(同15・3%増)、営業利益650億円(同43・4%増)、税引前純利益620億円(同50・4%増)、純利益は過去最高の430億円(同42・4%増)を予想。
IDECの2014年3月期第2四半期連結決算は、太陽光発電用電力マネジメントシステムなど環境関連ビジネスの伸長と、為替が円安に推移したことなどで、売上高176億2100万円(前年同期比19・6%増)、営業利益10億1100万円(同5・7%増)、経常利益10億7500万円(同13・0%増)、純利益は減損損失などで5億4700万円(同57・4%減)となった。売り上げのうち、国内は111億1700万円(同15・9%増)、海外は65億400万円(同26・3%増)となった。

セグメント別売上高は、操作用スイッチ、表示灯、リレー、センサなどの制御機器製品は、操作用スイッチ、リレーなどの復調で93億1400万円(同8・1%増)、PLC、プログラマブル表示機などの制御装置及びFAシステム製品は、国内外ともにPLCが伸長し、21億1300万円(同20・6%増)となった。

スイッチング電源、通信ターミナル、端子台などの制御用周辺機器製品は、北米地域で伸長したが、アジア地域は低調に推移し、23億5800万円(同0・9%減)、防爆・防災関連機器は、国内の設備投資需要が6月まで低かったことで、7億3500万円(同3・8%減)となった。

HMIソリューション製品、施設用LED照明機器、太陽光発電用電力マネジメントシステムなどその他製品は、太陽光発電用電力マネジメントシステムなど環境関連製品の大幅伸長で30億9800万円(同152・9%増)となった。

通期は、売上高355億円(同21・0%増)、営業利益21億円(同46・3%増)、経常利益21億円(同23・8%増)、純利益13億円(同30・1%減)を予想。
アズビルの2014年3月期第2四半期連結決算は、売上高1113億8600万円で前期比6・2%増、営業利益24億5700万円で同30・7%減、経常利益27億6100万円で同16・5%減、当期純利益10億2000万円で同31・5%減となった。

事業別売上高は、アドバンスオートメーション(AA)事業が424億5400万円で同0・4%減、ビルシステム(BA)事業が450億9200万円で同0・5%減、ライフオートメーション(LA)事業が242億4700万円で同38・4%増、その他が4000万円(前期4600万円)。

AAは、国内で半導体製造装置関連需要に緩やかな回復傾向が見られるものの全体としては低調で、新製品の投入、ソリューションの事業開拓、新規連結などにより、各種制御機器の売り上げは増加した。また、化学工場の新規設備投資の抑制などで、プラント向け現場型計器やコントロールバルブ、システム製品の売り上げも減少し、国内売り上げは減収となった。海外は、欧米での装置メーカー向けの制御機器販売が拡大し、流量計会社の新規連結や為替の影響もあり増収となった。

14年3月期は、売上高2500億円(同9・8%増)、営業利益137億円(同2・2%増)、経常利益132億円(9・4%減)、当期純利益78億円(同6・1%減)を見込んでいる。
【名古屋】日東工業の14年3月期第2四半期連結決算は、売上高447億5600万円(前年同期比26・2%増)、営業利益38億3500万円(同6・6%減)、経常利益37億7000万円(同6・8%減)、四半期純利益24億5600万円(同5・5%増)。

同社グループでは、好調な太陽光発電システム関連製品の拡販や情報通信市場の開拓に注力、また、前第4四半期連結会計期間にサンテレホン、南海電設を子会社化したため増収となった。

しかし、キャビネットの大型案件の減少による配電盤関連製造事業の減収が響き、営業利益、経常利益は減益となった。

部門別では、配電盤は売上高186億9200万円(同36・1%増)、キャビネットは同100億2500万円(同42・8%減)、遮断器・開閉器は同25億8200万円(同28・2%増)、パーツ・その他は同22億3700万円(同1・6%増)。

新規の情報関連流通事業は101億8700万円、工事・サービス事業は10億3100万円。

14年3月期は、売上高950億円(同23・0%増)、営業利益100億円(同19・1%増)、経常利益102億円(同14・2%増)、当期純利益58億円(同13・1%増)を見込んでいる。
立花エレテックの2014年3月期第2四半期連結決算は、FAシステム事業、半導体デバイス事業などの売り上げ増加と、国内の子会社が売り上げ・利益面とも寄与したことで、売上高668億6600万円(前年同期比12・7%増)、営業利益17億3500万円(同17・8%増)、経常利益24億2500万円(同26・7%増)、純利益16億7700万円(同41・6%増)と増収増益になった。

セグメント別売上高として、FAシステム事業は、太陽光発電用パワコン向けに、漏電遮断機や電磁開閉器などの配電制御機器が好調に推移し、308億4800万円(同9・2%増)となった。

半導体デバイス事業は、アジア地域で半導体が伸長、さらに連結子会社として今年2月に営業を開始した、半導体製品販売と電子部品のコンポーネントを手がける、立花デバイスコンポーネントの売り上げが大きく貢献し、252億1000万円(同14・5%増)と増加した。

施設事業は、エアコンや大型の昇降機設備、非常用発電設備が伸長し、61億8700万円(同22・4%増)、情報通信事業は、24億9700万円(同3・4%減)と前年を下回った。

なお、全売り上げのうち海外売り上げは、123億2900万円(同39・3%増)、売上高比率も同14・9%から18・4%に増加した。

通期予想は、持続的な内需拡大を背景に堅調な受注が見込めることから上方修正し、売上高1340億円(同8・2%増)、営業利益35億円(同22・6%増)、経常利益46億円(同12・1%増)、純利益31億円(同10・8%増)としている。

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