11月13日から3日間、音と映像と通信のプロフェッショナルメディア総合展「Inter
BEE2013(第49回国際放送機器展)」(主催=電子情報技術産業協会)が幕張メッセ(展示ホール4~8)で開催される。放送事業者や機器メーカー、関連サービス事業者が一堂に会し最新の技術・機器・装置を公開する。来場者も、放送ビジネスを支える最先端情報の収集に国内外から訪れる。産業用操作スイッチメーカーなどもビッグビジネスの獲得へ最新情報を提供する。開場時間は午前10時~午後5時30分(15日は午後5時まで)。入場は無料(登録制)。
テレビ放送開始60周年となる今年のInter
BEEは、「映像・放送関連機材部門」「プロオーディオ部門」「プロライティング部門」「クロスメディア部門の4部門で構成されており、放送事業者をはじめ、関連機器メーカー、サービス事業者、コンテンツビジネス関係者、さらには、クリエイターやデザイナーなど、幅広いステークホルダーが一堂に会し、年に一度の最新トレンドの情報発信、情報交流のハブとなる機会として活用されている。
今回は、36カ国・地域から871社(1423小間)が出展する。来場者も昨年の3万1857人を上回ることが見込まれている。
昨年の来場者のうち、80・2%が「放送機材の導入や購入に何らかの形でかかわるポジションにいる」という、プロ向けの展示会ならではの傾向を示している点が特徴。
日本の成長戦略のための施策の一環として、4K・スーパーハイビジョン(8K)といった超高精細テレビジョンメディア、およびスマートTV・ハイブリッドキャスト、メインストリームのテレビ受信端末とタブレット端末とのマルチスクリーンによる連携、SNS連携コンテンツサービスなど、放送と通信が連携した放送サービスの高度化に向けた具体的な議論・検討が進められ、大きな期待が寄せられている。
こうした中、出展する機器メーカー各社からは、これらを実現に導くための多くの新技術・新製品が提案・披露される。
未来のメディアビジネス牽引
Inter
BEEは、米国の「NAB」(4月開催、ラスベガス)、欧州の「IBC」(9月開催、オランダ・アムステルダム)と並び、世界的なメディア展示会として位置づけられており、ここで披露されるイノベーションは、日本の関係業界のみならず、未来のメディアビジネスを牽引するものとして、海外でも大きく注目されている。
機器メーカーのグローバルなビジネススキームでは、4月のNABで新製品を発表し、「BIRTV」(8月開催、中国・北京)やIBCを経てユーザーニーズを吸い上げ、様々な調整を加えて11月のInter
BEEで、最終形としての製品展示を行っており、次年度の予算確保のプロセスとリンクした実質的なビジネス活動が展開されている。
同時に、13年から「CABSAT」(3月開催、U・A・E<ドバイ>)、「SMPTE」(7月開催、オーストラリア・シドニー)とも新たにパートナーシップを結ぶなど、さらなるグローバルなビジネスマッチングの機会を広げている。また、「Inter
BEE
Content
Forum」では、放送サービスの高度化に関する基調講演、特別講演「HTML5時代における動画配信の最新動向」などを企画する他、IPDC、ラウドネスなどの各種セミナーやワークショップも実施される。
民放技術報告会も同時開催
さらには、日本民間放送連盟が主催する第50回民放技術報告会も同時開催の予定となっている。
高度化・多様化するメディアの現状を紹介することで、Inter
BEEはコンテンツを中核とする新たなメディアの潮流をリードする役割を果たす上で重要な展示会となっている。