ジック(東京都新宿区新宿5―8―8、TEL03―3358―1341、田冨正大社長)の売り上げが好調だ。物流システムでの大型プロジェクトがあったこともあり、2013年12月期は計画を若干上回る28億円強が見込まれており、2期連続で過去最高を更新する。同社は各種産業用センサ、安全システム、自動認識・レーザースキャナなどの製品群を中心に品ぞろえしている。
今期はそれぞれの製品群が2桁増を示して堅調に売り上げを伸ばしており、前年度比30%近い伸びとなっている。中でも大型プロジェクトであった物流システムは、読み取り率100%と高性能の自動認識機器が導入され、「6年前から取り組んできた当社が強みを持つカメラ技術による究極に近い全自動システム」(田冨社長)として採用された。
また、港湾衝突防止や交通システムでの車両検知、セーフティ機器でも評価を高めている。
来期は今期のような大型プロジェクトはないものの、物流システムでの案件は引き続き見込まれており、加えて、今期市場で試験的に取り組んできたRFIDシステムが、レーザースキャナと組み合わせたハイブリッドシステムとして市場への浸透に取り組む。さらに、いくつかの新機軸の製品も予定している。
田冨社長は「来期は今期のような大型プロジェクトはないこともあり、実売り上げでは今期比横ばいになりそうだが、ユーロ高もあり、十数%は伸ばしたい」と語っている。