近畿電子部品卸商組合(KEP、岡本弘理事長)は11月例会として、ニチコンの子会社で電力・機器用コンデンサやコンデンサ応用機器の製造を行う、ニチコン草津(滋賀県草津市矢倉2―3―1、TEL077―563―1181、下河直樹社長)の見学会を13日行った=写真。
ニチコンは、電子機器用コンデンサのトップメーカー。最近では、環境社会への貢献と環境ビジネスの拡充を推進しており、2010年に「NECSTプロジェクト」を発足させ、スマートグリッドなど次世代エネルギー・システムに関連する事業強化を図っている。
同プロジェクトでは、特に太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーの蓄電からEVを充電する設備、EVのキーデバイスであるパワーモジュール、さらに家電用蓄電システムやV2Hシステムなど、環境ニーズを先取りした独自の事業展開を行っている。
見学会には43人が参加。見学に先立ち岡本理事長が「同社は、電子部品業界の縁の下の力持ち的存在で、セットメーカーを陰で支える重要な役割を担っている。今日は、『創エネ・蓄エネ・省エネ』を支えるシステムを見学し、環境ビジネスを推進する参考にしていただきたい」とあいさつ。
見学会では、太陽光発電電力を最大限に有効活用し、多様な充電・放電制御機能を有するリチウムイオン蓄電システムや、充電インフラの整備に貢献する世界最小・最軽量の超小型EV用急速充電器など、環境に対応する同社の多彩な製品を見学した。