オーム電機(浜松市北区細江町中川7000―21、TEL053―522―5555、戸塚しづ子社長)は、盤用クーラ「クールキャビ」を全機種リニューアルし新発売した。従来の性能に加え、省エネモード・風向調整・メンテナンス性向上などの新機能を搭載し、制御盤の多様な冷却ニーズに対応する。
近年、制御盤の熱対策はますます重要になってきている。搭載機械の性能を左右するだけでなく、熱トラブルによる生産への影響が大きくなってきているためである。また、同時に冷却の省エネ追求が社会的要請になっている。
こうしたニーズに対応するため、同社では盤用クーラ「クールキャビ」全シリーズ(側面取り付け型、天井取り付け型)に、従来のパフォーマンスに加え、省エネモード・風向きルーバ・容易なフィルタ交換・ダクトセットの4機能を搭載しリニューアルした。
省エネ対策では、従来の連続運転設定のほかに、盤内ファン間欠運転、盤内ファン冷却動作連続運転、盤内と盤外ファンコンプレッサ間欠運転の4つの運転モードを搭載しており、使用条件に合わせて選択することで年間消費電力を従来製品と比べ最大35%削減できる。
また、風向調整ルーバ(脱着可能)で角度調整により、盤内の局所温度上昇の抑制が可能となる。
さらに、手の届きにくい天井取り付け型クーラのフィルタの脱着がより簡単になり、これまで面倒であったフィルタ洗浄や交換が容易に行える。
オプションで、クーラが直接設置困難な個所にも離れた場所から冷却を可能にするダクトセットを用意している。
標準タイプはCEマーキング適合である。
なお、外形寸法、パネルカット寸法、電源・電圧仕様は旧タイプと同一である。