不二電機工業 鉄道車両向けビジネス拡大 各種高機能スイッチ米・中でも採用進む 海外現地販社設立も視野に

不二電機工業(小西正社長)は、鉄道車両向けビジネスをさらに強化する。同社の鉄道車両向け各種高機能スイッチや表示灯は、JRなど国内の大手私鉄車両で採用が増加しているほか、最近では米国の地下鉄車両や中国など新興国の鉄道車両にも採用が進んでいる。今後は海外での鉄道車両の拡大へ向け、製品開発と現地での販社設立も視野に入れ、積極的な営業活動を行う方針だ。
同社は中期経営計画で、電力、鉄道・一般産業、海外の3分野に注力しており、最終年度の2016年1月期に売上高43億円、さらに18年1月期に50億円の売り上げ達成を目指している。

鉄道車両分野は、運転台選択スイッチや車掌スイッチ、方向切替スイッチ、保安器切替スイッチ、絶縁耐圧試験スイッチ、制御回路開放スイッチなどの高機能スイッチ、運転台表示灯、尾灯、車側灯、側扉開閉表示灯などの表示器、さらに、床下の制御用として断路端子台など多様な製品を展開している。

特に、同社の鉄道車両用スイッチは、カムスイッチ方式や2接点方式を採用し、高い信頼性を誇っており、こうしたスイッチ類は1000万回以上のON/OFF試験を行うなど、高性能が実証されている。

最近は海外の鉄道車両にも採用が進み、米・ニューヨークの地下鉄には車両用スイッチが標準品として採用された。ワシントンの地下鉄にもドア開閉予告灯などの採用が見込まれている。米国には、日本の鉄道車両メーカーが進出しており、同社がかかわる高機能の鉄道車両用製品は今後も増加するものと見ている。

米国の地下鉄に採用されたことを足がかりに、米国を中心に海外での鉄道事業の拡大を図る。将来的には、現地での生産や販売子会社の設立なども視野に入れている。

中国でも鉄道分野に注力しており、床下用スイッチや遮断スイッチなどの受注があるほか、運転席スイッチや車掌スイッチ、ドアスイッチなどが実車試験の段階に入っており、今後採用につながる可能性が高い。さらに、インドやベトナム、ブラジルなど新興国の高速鉄道車両への採用も検討段階に入っている。

同社では鉄道車両事業を本格化するため、日本鉄道車輌工業会に賛助会員として入会するとともに、鉄道技術展など、海外も含めた鉄道の専門展示会などに積極的に出展し、製品PRを強める。

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