VECは、いま関心が高まっている制御セキュリティ関連のセミナーとして、「第48回VEC協賛セミナー」を11月27日、「第3回VEC制御システムセキュリティ対策カンファレンス」を28日、東京グランドホテルで開催し、協賛セミナーには40人、カンファレンスには100人が参加した。
ここ数年で制御システムへのサイバー攻撃事例が増える中で、その要因や対策はまだ遅れているのが実情。VECではこの問題に対して継続的にセミナーなどを開いて啓蒙活動を行っている。
協賛セミナーでは、「日本・アジア市場における産業オープン標準化技術の脈動」と題し、日本電気制御機器工業会(NECA)制御システムセキュリティ研究会の高橋誠氏が「制御システムセキュリティ対策に向けて」で特別講演を行った。
高橋氏は、昨年9月に発足した同研究会の活動状況を報告するとともに、NECA製品へのセキュリティ対策の取り組みを紹介した。また、オープン化団体からは、MECHATROLINK協会、PLCopen、FDTグループ、日本OPC協議会の4団体が講演し、各団体の活動状況と制御システムセキュリティの取り組みを説明。
一方、制御システムセキュリティ対策カンファレンスでは、オージス総研の米野巌視氏が「それ、対策ですか?―制御システムセキュリティ対策の位置づけを把握する」と題して講演した後、VECの村上正志事局長が「制御システムセキュリティ対策最前線」と題して、(1)制御システムセキュリティゾーン設計手法(2)セキュリティ対策製品の取り扱いガイドライン(3)汚染した制御システムを浄化する時の課題(4)人材育成についてなど、ホットな話題を提供した。