横河メータ&インスツルメンツ「スコープコーダ」発売 電力のリアルタイム演算機能長時間連続記録機能など追加自動車開発用専用モデルも

横河メータ&インスツルメンツ(東京都立川市栄町6―1―3、TEL0120―137―046、金子洋社長)はこのほど、オシロスコープとデータレコーダの長所を併せ持ったスコープコーダ「DL850E」(標準モデル)と、自動車開発用途向け機能を付加した専用モデルスコープコーダ・ビークルエディション「DL850EV」を発売した。

価格は、スコープコーダが62万円から、スコープコーダ・ビークルエディションが67万円から、プラグインモジュールが10万円から。

海外を含め2013年度600台、14年度1500台の販売を計画。

新製品は、10年に発売したDL850/DL850Vの後継機種で、電力のリアルタイム演算機能や不具合解析に有用な長時間連続記録機能などを追加したもの。

電力のリアルタイム演算機能は、捕捉中のアナログ信号やデジタル信号の波形と同時に、最大126種類の電力パラメータを使って演算した値をトレンド波形で表示できるため、電力の変動をリアルタイムに観測可能。

また、幅広い測定ニーズに対応する豊富なプラグインモジュールをラインアップしており、電力パラメータ演算値と、温度、ひずみ、周波数などとの複合観測ができる。

さらに、測定データを連続してPCにリアルタイム転送できるようになり、測定・評価項目が増えても、PCのハードディスクを利用した長時間の連続データ記録と記録中のデータ確認が可能となっている。

しかも、PCに記録することで、PC上で簡単にデータの処理や演算もできるようになり、製品性能評価における耐久試験や製品の不具合解析作業、生産ライン、電力系統の監視などが容易になる。

そのほか、高精度原子時計を搭載したGPS(全地球測位システム)を使った時刻同期測定が可能で、広域の配電系統内の複数地点に配置することで、時刻を同期させた連続測定ができ、スマートグリッドの実証試験などに適している。

主な市場と用途は、モータやインバータ、家電、自動車・自動車部品、鉄道、産業機器、その他電子部品等メカトロニクス、エレクトロニクス分野における製品開発と実験、電力会社における電力の監視・保守・検査、新エネルギー関連の研究開発など。

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