関西電機工業(大阪府東大阪市新喜多1―6―30、TEL06―6788―0111、寺田哲也社長)は、DC(直流)1000Vの高電圧に対応する、太陽光発電システム用の接続箱を発売した。
国内の太陽光発電システムはDC600Vが主流で、多くの接続箱は最大入力電圧がDC750Vを超える電圧には対応できない。
DC1000V対応の接続箱は、DC750V以下のものよりパワーコンディショナの変換効率が高く、電線が細径になるなどコストダウンにつながる。
さらに、1ストリング当たりの太陽電池モジュールの直列数を増やすことで、接続箱の数を減らすなど省配線も可能で、特にメガソーラーなど大容量設備では、大幅なコスト削減が可能となる。
こうしたことから、DC1000V対応のシステムの引き合いが増えている。
同社のDC1000V対応接続箱は、入力部に開閉器、出力部に端子台を使用。開閉器は通電中も回路の遮断・投入が可能で、要望があれば出力部をMCCB(配線用遮断器)に変更することもできる。内部配線に1500V用の「WL2電線」を使用することで、接続箱の内部温度上昇に対応する。
さらに雷サージ保護として、SPD(サージ防護デバイス)を内蔵。箱体の保護等級はIP55(両扉・屋根ありタイプ)だが、同社では、設置場所に応じ箱体の寸法や素材の変更、遮光板付きなどにも対応する。
同社は、太陽光発電事業に注力しており、接続箱に関しては、ダイオード式接続箱やソーラーリレー式接続箱、折板屋根用接続箱、塩害地に最適な樹脂ボックス製接続箱、さらにストリング計測機器を組み込んだストリング監視組み込み接続箱をラインアップしている。