積水化学工業は、容量、安全性、生産速度ともに優れた塗工プロセスによる大容量フィルム型リチウムイオン電池を開発した。
同社は、材料技術とプロセス技術開発を行い、高性能ゲルタイプ電解質による高リチウムイオン伝導性を同社比で約10倍、高容量ケイ素系負極材料で3倍の高容量化、ゲルタイプ電解質を用いた塗工プロセスによる約10倍の高生産性を同時に実現した。
同社では、容量フィルム型リチウムイオン電池は省スペース、設置形状自在が可能になることから需要が期待でき、今後は量産化に向けた検討を進め、自動車、住宅、電子機器を始め多様な用途への早期実用化をめざす計画である。
なお、プロセス技術は、NEDOの「リチウムイオン電池応用・実用化先端技術開発事業」の支援を受けて開発された。