FA制御大手商社の高木商会(東京都大田区北千束2―2―7、TEL03―3783―6311、中山広幸社長)は、中国・上海に「TEL机国際貿易(上海)有限公司」を9月16日に設立、今月18日から営業を開始した。香港に続いて2番目の海外子会社であるが、販売会社は初めてで、中国市場を本格的に開拓する。
同社は、中国とアジア地域に対して、昨年3月に100%出資の子会社として、香港にタカギ(ホンコン)を設立しているが、これまで親会社の立花機電貿易(上海)を拠点に顧客サポートを行いながら1年間の準備期間を経て、今回販売子会社を設立した。日本のユーザーが生産拠点を中国やアジアへシフトしていることに対応するもので、中国ならびにアジア地域のサービス向上を図る。
資本金は40万米ドル。董事長に渡辺豊裕同社取締役常務執行役員が就任。当初、5人体制でスタートし、物流倉庫を構え、コネクタなどインターフェース関連の販売やアッセンブリを行う。順次、取扱製品を増やし、初年度2億円の売り上げを目標にしている。
中山社長は「お客様の要請もあって、昨年12月に立花機電貿易(上海)に同居し営業展開してきた。同時に、会社設立に向けて本社で1年間スタッフの研修を行い準備してきた。日本と上海で連携を取りながら、主に日系企業に販売する。物流倉庫、アッセンブリ体制を整えており、お客様にきめ細かいサービスを提供できる」と語る。