モジュール型データセンター竹中工務店が開発小面積でも設置・増設

竹中工務店は、既存建物を利用した「モジュール型データセンター(SEED
BLOCK
DC)」を開発した。サーバラック数台に対して、空調機や分電盤などデータセンターに必要な機能や免震装置もワンパッケージ化してコンパクトにしたもの。オフィスの一部や会議室など小さな面積でも1モジュール単位で設置・増設することが可能になる。

通常は離れた空調機械室にあるサーバ冷却用の空調機を、サーバラック列の端部に配置して一体化し、空調はパネル等でキャッピング(密閉)したラックの前面および背面の保守通路(コールドアイルおよびホットアイル)の中のみで行う。

また、空調機をサーバラック列の端部に設置したため、空調に必要なラック上下の空間(二重床やラック頂部~天井面高さ)が不要になり、天井高が2・6メートル以上あれば設置することが可能。

さらに、パネルによりコールドアイルおよびホットアイルをキャッピングするとともに、空調機にインバータ制御が可能な直流ファンを搭載して高効率な省エネ空調を行うとともに、サーバラックに空きスペースがある場合は、ブランクパネルを活用し、さらに省エネ効率を高めており、パーシャルPUE値でトップレベルの1・1台を達成している。

そのほか、最短で約3カ月で納入が可能、サーバラック免震システムの採用により、地震に対する高い信頼性を確保できる、などの特徴を持つ。

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