日本配電制御システム工業会(丹羽一郎会長)は、配電制御システム検査技能審査試験1・2級の合格者を発表した。合格者は1級28名、2級40名で、合格率が各級とも30%を下回った。合格者には、検査技士の称号が与えられる。
今回の成績優秀者は1級が該当者なし、2級が早川一弘(マコト電気)、北村直樹(田中電機製作所)、佐々井良次(日工電子工業)、升井耕治(同)、佐久間崇(同)、木村真(同)、倉谷卓志(同)、古川貴(西機電装)の8名が選ばれた。日工電子工業からは5名の成績優秀者が輩出された。
配電制御システム検査技能審査試験は、今年10月19日に全国8会場で実施された。今回の受験者は1級が96名(昨年99名)、2級が142名(同154名)。今年の合格率は1級が29・2%(昨年38・4%)、2級が28・2%(同45・5%)であった。
合格者の支部別内訳を見ると、1級2級とも全支部から合格者が出た。1級合格者は関西支部が6名、東京支部と四国支部が5名。昨年12名を出した東北支部は3名であった。2級合格者は、関西支部が17名と昨年の11名を上回り1位である。昨年23名で1位の東京支部は9名、次いで四国支部5名、東北支部と九州支部が3名である。
なお、一部試験合格者は、1級学科22名、1級実技5名、2級学科34名、2級実技3名である。
配電制御システム検査技士に対する社会的な評価が高まっており、企業は人材育成の一環として積極的に受験を奨励している。