横河電機の子会社、ヨコガワ・ミドルイースト・アンド・アフリカ(バーレーン)は、サウジアラビアの大手エンジニアリング会社であるペトロリアム・ケミカル・マイニング・カンパニーから、マラフィック社がジュベイルに新設する逆浸透膜海水淡水化プラント「SWRO―4」向け制御システムを受注した。
新設されるプラントは、日量10万立方メートルの造水能力を持つ。
今回、このプラントに統合生産制御システム「CENTUM
VP」、計装設備の状態監視やオンライン診断を行う統合機器管理ソフトウェアパッケージ「PRM」を納入するとともに、オペレータトレーニングシステムも納入し、運転の質の向上を図る。
納入時期は2014年4月、稼働は14年9月末の予定。
中東では、近年の急速な工業化、特に都市部における人口急増に伴う水不足への対応が喫緊の課題となっており、多くの海水淡水化プラントの建設が計画されている。逆浸透膜方式の海水淡水化プラントは、海水を蒸発させて淡水を作る方式に比べエネルギー効率が高いことから、中東のみならず北米、アジアにおいても市場の伸びが見込まれている。