【名古屋】東洋電機のタイの子会社である「タイ・トーヨー・エレクトリック」(バンコク、社長=松尾昇光東洋電機社長兼任)が建設を進めている工場が1月末に完成する。エレベータセンサを中心とした製品の製造・販売を3月から開始する。
タイ・トーヨー・エレクトリックは、2013年2月、海外生産拠点の分散による生産体制の安定化と海外事業の一層の拡大を図ることを目的に、東洋電機が出資して設立。
工場の敷地面積は約6000平方メートルで、建物面積は約1000平方メートル。投資額は約3億3000万円。
エレベータセンサなどを製造し、タイの日系エレベータメーカーを中心に販売する。当初、3年ぐらいはタイを中心に販売するが、その後は、インド、マレーシア、フィリピンなど日系エレベータメーカーの販売子会社がある地域の営業も強化していく。
同社では中国の子会社、南京華洋電気が配電盤やエレベータセンサの製造・販売を行っており、エレベータセンサは同社グループ全体の約9割を製造している。東南アジアの日系メーカーなどに販売する場合は、中国から一度日本に輸入して再度出荷しているが、輸送コストがかかることから、東南アジアへ出荷する製品はタイ工場に順次移管していく。