2014年工業会年頭所感 一般社団法人 日本フルードパワー工業会 脇憲一会長

新年あけましておめでとうございます。2014年の年頭にあたって一言ご挨拶申し上げます。

私達を取り巻く経済状況は、政府による「大胆な金融緩和、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略」の三本の矢からなるアベノミクスの推進を軸に、日本経済再生に向けて大きく進展しているのではないでしょうか。

さらに、20年の東京オリンピック招致決定以降、日本経済に対する内外の期待は益々高まり、デフレからの早期脱却と持続的な経済成長の実現を進めて強い日本を再生するために、私達は事業の健全な成長に向けて努力を継続するのみであると感じております。

当工業会の統計を見ると、13(平成25)年度の海外を含む総販売高は、エネルギープラント需要、米国景気および中国や東南アジアでの設備投資の回復による海外拠点売り上げの増加があるものの、国内市場は震災復興需要等の過去の大幅増加の反動から減少し、対前年度比9・4%減の8266億円を見込んでいます。

14(平成26)年度以降は再び増加に転じる見通しではありますが、当工業会の各会員企業にとって、その経営の舵取りは、世界の動きを注視して一層のチャレンジが必要であることに変わりありません。

このような状況下で、昨年11月の「計測展2013 TOKYO」は、新しい試みとしてシステムコントロールフェア2013と同一会場・同時開催とし、両展示会の持つ特色を最大限に発揮した総合展示会といたしました。その結果、出展社は71社で小間数は284小間の参加をいただき、出展社の技術セミナーは65件と前回の11年と比較して2・6倍となりました。来場者につきましても大幅増加となる4万7529人と過去最高を記録し、来場者、出展者双方から高い評価をいただいて大成功のうちに終えることができました。

本年の計測展は11月19日からグランキューブ大阪にて開催しますが、「未来に向けて躍動する計測展」を目指して、計測と制御に関するアジアの中心的な展示会としてアジア各国からも多くの来場者を迎えられるよう努力を続けてまいりますので是非ご期待下さい。

当工業会の会員企業の製品である「電気計測器」は、あらゆる工業分野の事業活動を支える「マザーツール」であると同時に、力強い日本再生に向けて「安全で持続可能な成長をもたらす社会」の構築に必要な計測、通信、制御の各分野に大きく貢献する技術としてクローズアップされています。

これからも会員企業一同、視野を世界に広げて新製品、新技術の開発に邁進し、わが国の製造業の競争力向上に貢献するためのサポートに徹し、ひいてはわが国における持続可能な成長を実現する社会システムの構築にも寄与すべく、活動を推進していく所存です。

本年も、昨年同様に関係各位のご支援とご理解をお願い申し上げ、14年年頭の挨拶とさせていただきます。

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