当社は中期計画に基づき、電力関連、鉄道・一般産業関連、海外事業の3分野に注力しており、中期計画の最終年度である2016年1月期に売上高43億円、4年後の18年1月期に50億円を目指している。
電力関連は、火力発電所を中心に新規案件や、インフラに絡むリプレース案件もあり今年は伸長が見込める。東京五輪開催も決まり、これに伴う電力や交通などのインフラ整備に絡むビジネス拡大に期待したい。
鉄道・一般産業関連では、鉄道車両向けビジネスが拡大している。運転席周辺の高機能スイッチ、車掌スイッチ、各種表示灯など多様な製品を展開している。特に、鉄道車両用スイッチは高い信頼性で、国内ではJRなど大手私鉄車両やモノレールなどに採用が拡大している。
海外の鉄道車両にも採用が進み、米・ニューヨークの地下鉄には車両用スイッチが採用、ワシントンの地下鉄にもドア開閉表示灯などが採用されている。中国からもスイッチ類の受注が入りだした。インド、ベトナムなど新興国の鉄道車両への採用も検討段階に入っており、今後も国内外含め同ビジネスの拡大を図る。
一般産業関連では、PV向けに遮断端子台やストリング監視ユニットなどが好調である。今後進展が予想されるDC1000Vや1500Vなどの高電圧に対応する製品で、大きな目標を立て攻勢をかける。
産業向け製品では、遠隔操作が容易で接触不良がない無接点方式の半導体開閉器の引き合いが増えそうだ。アルミ端子台は、軽量化が求められる分野にPRしていきたい。
海外事業は、中近東地域での電力関連向けビジネスが順調で、今後も好調に推移しそうだ。
当社では、10年後に売上高100億円を目指す「ビジョン100」を推進しており、現在、そのためのシーズを顕在化させている。さらに、ビジョン100を達成するまでに1部上場を目指している。