2014年3月期の売り上げは、現在のところ国内が前年度比106%、海外が120%で推移しており、全体では同110%ぐらいとなりそうだ。昨年はアベノミクスにより、気持ちが変わったこともあり、掛け声から実需に変わり少しずつ景気が良くなってきた。FA機器ではロータリエンコーダがサーボモータやエレベータに、PLCや表示器が工作機械などを中心に販売が伸びている。また、車載機器で駆動装置や電動ポンプなどが堅調に拡大した。米国子会社のADCは当社製品に加え、米のローカルメーカー製品を販売していることもあり、前年度比110%と好調だ。中国にある子会社のうち、FAの中国市場向け生産・販売会社は前年比95%ぐらいであるが、自動車向け生産・販売会社は同2桁アップしている。
来期も今期の5~10%増の売り上げを計画している。4月から消費税が上がるものの、すでに織り込み済みという感じもあり、公共投資や自動車が日本の経済を引っ張ってくれるのではないかと思う。
いくつかの新商品の発売を予定しているが、このうちコンベア制御専用のコントローラ「TSSC―1」は、モータコントローラ/ドライバとPLC機能を内蔵した1軸制御用で、IP67の保護構造と制御盤を不要にするシンプル・スリムな形状となっている。昨年のSCFでも好評を得ており、今年の販売に期待している。また、プログラマブル表示器も、ワイド画面で高解像度、長寿命化を図り、コンプレッサー向けなどに最適な「GC―Aシリーズ」を投入するほか、「Cmoreシリーズ」もリニューアルして、米国市場中心に販売していく。
昨年からソリューション開発室を設けて、特定顧客の問題解決に取り組んでいるが、今後さらに人員を増やしていきたい。同時に、ジェイテクトグループとのシナジー効果を生かす取り組みも進める。