パナソニックデバイスSUNX グローバル化さらに推進 荒谷悦司代表取締役社長

2013年度上期は海外売り上げが好調で、上期としては過去最高の経常利益、四半期純利益を計上することができた。今年も中国、東南アジアなどでの海外事業を強化、新商品の投入、パナソニックグループとしてのシステム提案、販売網活用などで売り上げを伸ばしていきたい。

昨年は中国において地産地消を一層進め、中国現地向けの新商品が、社会インフラ設備関連やスマートフォン・タブレット製造設備関連などで好調だった。

一方、国内は半導体・IT関連が本格的な回復には至っておらず、今後もあまり期待できない。そこで、これらの従来、売り上げが大きかった分野から、販売する分野を変革していく必要があると感じている。搬送機器、医療機器、食品機械など他業界にシフトしていく。

中国は引き続き拡大路線を取り、営業マンを増員、現地での工場投資案件をキャッチし、取りこぼしがないようにする。中国では現地ローカル企業への売り上げが70%程度を占めるが、さらに現地営業に力を入れる。タイ、インドなど他のアジア地域も強化する。タイには駐在員を置いており、日系の自動車関連メーカーをまず狙っていく。インドにも駐在員を配置、営業体制を強化して売り上げを伸ばす。他の東南アジア地域も今後調査を進めて投資を行い、現在約40%の海外売り上げ比率を将来的には50%以上に引き上げる。

新商品としては、得意分野で特徴あるモノを発売する。センサ関連は、ネットワークに接続できるネットワーク性を強化、エコ関連商品では、使用電力量を監視して制御するコントロールユニット、無線ユニットなどを充実させる。また、他メーカーの機器とネットワークを通じてつながるシステムの提案にも力を入れる。パナソニックグループ内の企業とは共同開発を行い、海外の営業インフラも活用、商品力に高い営業力を絡めてグローバル化を進めていく。

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