サーボモータやマシンコントローラなどを中心に担当している当事業部は、2014年3月期の上期売り上げが前年同期比30・5%増と好調に推移している。スマートフォンやタブレットPC、自動車などの生産増を背景に、工作機械やロボット、実装機械向けにサーボモータの販売が伸びている。特に中国での売り上げが落ちていないのが大きく貢献している。中国市場には昨年初めから開発や営業社員をシフトして強気の活動を展開しているが、この成果が発揮されており、投資した効果があった。同時に、中国・瀋陽で生産して中国国内で販売していることも有利に働いている。ただ、韓国市場の動向が多少心配で、韓国での減少分を日本市場の売り上げで補っている感じである。通期では計画通り同25%増を見込んでいる。
昨年のSCFで新製品として、サーボドライブ「Σ―7シリーズ」と、マシンコントローラ「MP3300」を展示した。「e‐motionalsolution」のコンセプトで開発、今年の売り上げに貢献することを期待している。特に”MechatroCludo”は、クラウドを利用した業界初のサービスで、中でもサーボパックを製品出荷段階で顧客仕様にできる「BTOサービス」は、ユーザーのパラメータ書き込み工程を省けるだけでなく、スマートフォンやQRコードなども使った、多面的な活用が今後見込める。
来期も売り上げ増とともに、もう少し利益を上げていきたい。国内は消費税導入後の需要の落ち込みが懸念される。海外は欧米が堅調に推移するものと見ており、継続して中国に視点を置いていく。スマートフォンの次のモデルが出れば、その効果も期待できる。当社は15年に創立100周年を迎えるが、サーボモータ生産の東京工場も、64年の東京オリンピック開催の年に開所してから50周年になる。今年を記念すべき飛躍の年にしたい。