当社のコントローラビジネスの2014年3月期売り上げは、前年同期を上回る見込みである。
マシンコントローラFA―M3Vと、組み込みコントローラ「e―RT3 2・0」の拡販を進めており、近年継続して「高速化が生み出す価値」をメインテーマに、コントローラの高速化・高精度化・高機能化を実現してきた。
現在、当社の主力ユーザーである半導体製造装置や電子・電機実装関連の市場は、スマートフォンをはじめとした新市場の形成や企業再編もあり、相変わらず大きな変化の渦中で生き残り戦略を展開している。
顧客は、競合との差別化製品の開発に継続した課題を持っている。当社は、顧客の課題解決に向け真剣な議論を重ねてきた。
各種製造装置の課題解決に向け、CPUだけでなく、各種高機能モジュールを含むコントローラ全体で対応し、顧客の実装置で実証を重ねたことで、高速化が顧客の「価値」に変わる瞬間に幾度となく遭遇することができた。
当社のシーズ(高速性価値)と顧客のニーズの融合による「共創」が実現でき、当社の商品としてリリースすることもできた。高機能・高精度を追求する弊社のビジネススタイルともマッチし、大きな成果につながってきている。
当社の中期経営計画「Evolution 2015」の長期ビジョン「制御事業グローバルNo.1カンパニー」に向け、国内外顧客の市場開拓を目指し、当社の強みでもあるプロセスオートメーションを中心としたグローバル推進、および「Leading Edge」を追求する一歩先の装置・設備の顧客との共創をこれからも継続していく。
当社の企業理念である「計測と制御と情報をテーマに、より豊かな人間社会の実現に貢献する」に向け、顧客への付加価値を追求していくことが、当社の使命だと思っている。