東洋技研 市場獲得へ開・製・営一体 花岡孝代表取締役社長

昨年を振り返ると、年初と年末で景気が大きく様変わりした変化の1年であった。デフレと円高脱却へ、為替レートは年初1ドル88円41銭が100円を超え、消費税8%への引き上げ決定以後は大衆消費財の値上げが相次ぎ、株価も1万5000円台に回復。急旋回を始めたが、民間設備投資は秋まで低調のままで推移した。そのため、2013年10月期の売上高は42億円にとどまった。しかし、端子台シリーズのラインアップやトランスの新製品を市場に投入する一方、営業が新規開拓に取り組むなど先行きにつながる手を打てた。

今年10月期は、前期比7%増加の売上高45億円が目標。昨年10月以降は売り上げが前年同月比10%アップで推移しており、幸先の良いスタートが切れている。工作機械向けが回復し、消費税引き上げ前の駆け込みや東京オリンピック関連の需要が早くも出始めている。営業部門は、景気が悪くても顧客を掘り起こす気概で臨んでおり、初心に返りきめ細かく顧客訪問を展開している。製造部門は、営業と並んで当社の強みである自動化をさらに徹底し、内製化率を高める。生産管理システムを見直し、部品調達から出荷までコード管理体制を敷き、生産合理化を行える新システムを構築する。

開発部門は昨年、ねじアップ端子式コネクタターミナルPCA7、ねじアップ式2ピース端子台ATX、フィンガープロテクション端子台FPSなどのシリーズを充実させたほか、12月には分岐端子台で定格電圧1000VのTKBシリーズを発売。今年も「技術のTOGI」にふさわしい新製品を開発する。昨年のSCFでは初の試みとして生産自動化システムを展示したが、来場者が大幅に増え、会社を大いにアピールできた。開発・製造・営業の連携プレーの成果であるが、市場獲得へ今後も一体となって取り組んでいく。現在わずかしかない輸出も東南アジアを中心に増やしていきたい。

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