コグネックス 特徴ある画像技術訴求 井上誠代表取締役社長

2013年12月期の売り上げは、半導体・液晶製造装置関連向けの需要が最悪期を脱したものの依然厳しく、それをFA関係向けが補ったことで、前年度比約10%伸びた。

今期は2桁の売り上げ増を狙う。半導体製造関係は上向きつつあり、中国でスマートフォンのローコストメーカーが販売を伸ばしていることは、当社にとってもプラス要因と言える。円安ドル高は当社にとって向かい風であるが、輸出環境にとっては追い風だ。自動車や半導体設備などでは、日本で打ち合わせ後、海外での発注になるケースも多いが、グループ内で調整し、日本での営業活動として計上している。タイなどアジア市場では、販売後も日本のエンジニアにサポートして欲しいという要求が多いため、現在は日本から派遣して行っているが、今後は現地でのサポート要員を増やしていくことを検討している。

高精度アライメントシステム「In―Sight
AlignPlus」は、従来の画像処理に比べ、位置決め合わせ時間が速く、精度も高いことから評価が高まってきており、一度使用したユーザーが継続して採用してくれている。今後さらに努力して特徴をアピールし、認知度を上げていきたい。

バーコードリーダ「DataMan」も、前年度比40%アップの高い伸びを示している。自動車部品のダイレクトマーキングや、ビニール包装などでのコードがぼんやりしたものでも、画像として読み取ることで高い認識識別率を誇る。まだこの良さの認知度が低いため、さらに高める取り組みを強めていきたい。

DataManでは今年、用途特化型で性能をアップした新シリーズの発売を予定している。将来は、DataManの売り上げ比率を現在の30%から50%まで高め、マシンビジョンと半々にしたい。

また、営業強化に向けて今年、横浜分室の開設を予定している。

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