ベッコフオートメーション PCベース制御を普及 川野俊充代表取締役社長

2013年12月期の売り上げは、計画の50%増を大幅に超える前期比倍増となった。為替が円安になってきたことで日本企業が元気になってきており、当社が普及に取り組んでいるEtherCATが、半導体製造関連以外の様々な業種でも試しに使ってみようという声が聞こえてくるようになっている。当社も開発ツールの貸し出しやセミナーの開催などを積極的に行うとともに、日本のベンダーも対応機器を増やしてくれている。昨年出展したSCFやSEMICONも各社から対応製品が数多く展示され、セミナーも満員と大変盛況であった。

今期も前期の倍増と同じような気持ちを持って、顧客のサポートができるように邁進していきたい。

今までPLC制御の文化が根付いていた日本であるが、PCベース制御に対する認知も進んできている。特に、輸出先で使いたいといった話が舞い込んでくることが増加、しかも装置メーカーだけでなく、エンドユーザーからも生産ラインに採用したいという声が聞こえてきている。

今、ものづくりの第4次産業革命のコンセプトとして「Industry4・0」が欧州で取り組まれている。IT技術と自動化技術を結合し、ユニバーサルな生産環境を生み出そうとする考え方で、ドイツの国家プロジェクトの中から生まれたものである。これを実現していく中でPCベース制御の付加価値への評価も高まってくるものと思う。

昨年本社内に、サービスセンターを開設したが、今後は本社以外にも拠点開設を検討していきたい。

今年も4月のハノーバーメッセにたくさんの新製品展示を計画している。毎年開催している「べッコフディ」も、横浜と大阪で今年も予定しているほか、展示会もテクノフロンティアをはじめ、他にも出展を検討している。セミナーも回数を増やしながら定期開催していくほか、出張セミナーも適宜実施していきたい。

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