2013年12月期の売り上げは、前年度比2桁増となり、会社設立以来最高となった。上期は厳しかったが、7月からの第3Qでマイナス分を補い、第4Qで2桁増になった。上期はモータコントロール用インバー向けの販売が伸び、下期で工作機械や自動車などのFA向けが好調になり、現在も継続している。
今期も目標を高めに設定し、何としても2桁アップの売り上げを達成したい。ユーロ高で厳しい面もあるが、新しい案件もあり、やり抜く覚悟である。日本での当社のシェアはまだまだ低く、国内で開拓していない市場がたくさん残っている。企業の海外シフトが依然続いている中で、国内に残ってものづくりを行っている顧客へのアプローチを強めていく。日本は世界で2番目のものづくり国であり、この国で大きくなれないのは、どこかに課題があると見ており、この課題にぶれないで取り組み、やり抜きたいと思う。
国内では、住宅のHEMSや地域のCEMS、商用ビルのBEMS、工場などのFEMSに関連し、安全のためのセキュリティ対策やコントローラ、通信モジュールが必要で、エネルギー管理の重要な部分だけにそこに向けた商品を販売していく。
またPV(太陽光)発電も、まだまだ需要があると見ている。昨年大ヒットしたパネル監視用モジュール「SCK」は、メガソーラーにノウハウを持つドイツで実績のある製品だ。日本でこのセミナーも行いたい。
国内23社の特約店との連携も成果につながっているが、今年もパートナーとしてWinWinでやっていく。HEMSなどもこうした商社がかかわっており、効果が出ている。
今年はとにかく端子台を重点にして取り組み、プッシュイン端子台が標準の世界を日本に確立させたい。端子台を販売していく中で、当社の他の製品も売れていく。今年も全国各地を歩いて現場を見ながら、顧客開拓に取り組んでいく方針である。