昨年は、景気云々に関係なく、マーケットシェアアップ戦略を打ち出し、営業体制を1・5倍に強化したほか、即納体制の充実へ物流・アセンブリー拠点の栃木工場を拡張するなど基盤整備を進めた1年であるが、順調に推移した。
その結果、2013年12月期は、前期比20%増の売り上げ目標を上回る増加を示した。前半が良く、夏場に若干落ち込んだが、9月以降再び伸長し、通期で目標を超えた。
ケーブル保護管で港湾や大工場向けプロジェクトが寄与したほか、金額ベースでまだまだだが自動車向けベアリングが伸び、半導体製造装置向けも少し回復した。
14年12月期は、売り上げ目標を前期比20%増に設定した。シェアアップの重要な要素は、マーケティング能力であるが、人材が育ってきている。
また、今年4月から量産に移るプロジェクトが入っているなど、7月までは目標通りに推移する見通しにある。
業種では、自動車、医療機器、食品機械、ロボット市場を積極的に開拓する。
また、顧客のアジア進出、新興国産業の振興の流れに合わせ、顧客サポート体制強化の一環として、アジア地域のイグス現地法人と共同で在庫を融通し合う物流管理システムを構築中である。各国オーバーラップしている製品の流通サイクルを早める。
当社は、工作機械業界の生産変動に業績が左右される体質から脱却するため、12年から多くの業種・業界を開拓してきた。
現在は顧客が広い分野にまたがり、当社の業績も日本経済の動向にリンクするようになった。その日本の景気であるが、今年1~3月は消費税引き上げ前の駆け込みが発生し、その反動で4~5月は下落する。そのあと持ち直し、昨年よりもプラス成長すると思う。