あと3年で70周年を迎える年となった。昨年の防爆市場は、ようやく明るさが戻ってきたようだ。着実に前進していきたい。そのために営業を強化することに取り組みたい。
売上げは横ばいだが、中身は良くなっている。この3年間は右肩上がりの売り上げを目指したい。
創業時から防爆の専門メーカーとして歩んできた。近年では防爆制御機器にも情報・通信の要素が多分に入ってきた。技術の変化に合わせて機器開発も変化している。大手企業の技術を導入しつつ共同開発によるOEM製品の比率も増える傾向にある。また、防爆を必要とする領域も拡大しつつある。
市場からの要求が多様化するなかで、様々な情報を集める営業の役割はますます重要となってくる。営業の原点に返って、外に出て数多くのユーザーを訪問することが必要である。営業本部長を兼ねる私が率先して行っていきたい。特に、市場の大きい東京を重点的に強化していく。
今春には、新たな若手の人材を東京支店に採用する。同時に、営業マン教育も定期的に行いたい。
国内における防爆を必要とする領域の拡大だけでなく、海外プラント需要、国内企業の海外生産移転に伴う防爆の海外での需要増が見られる。このため、海外防爆認証に適合した防爆機器への需要が高まりつつある。グローバル化する需要に対応すべく昨年、イタリアの総合防爆電気機器メーカーであるFeam(フェアム)社と技術提携、10月からノックダウン生産を開始している。
制御・操作盤、接続箱、照明(蛍光灯、LED灯など)をラインアップする。これらの製品は、欧州ATEX、国際規格IEC
Exそれにロシア、カザフスタン、ブラジル、北米の海外防爆認証を取得。各国プラントでの危険場所への豊富な納入実績がある。
営業力を高め、一歩一歩ではあるが、着実な年としたい。