昨年の日本経済は、公共投資、住宅や太陽光発電投資といった社会インフラ系が景気を下支えするなかで、アベノミクスの効果が円安、株高という面に年初から表れたが、民間設備投資は低迷を続けた。
当社は、制御事業と環境事業を2本柱にしているが、民間と社会インフラ系の両輪戦略が奏功している。
制御事業の主力であるソリッドステートリレーやセンサー類は、新規顧客の開拓により堅調に伸びており、環境事業も電気代の高騰、省エネニーズにより電子ブレーカー、遠隔監視システムEneSEE、照明器具「eひかり」が見込み通りに推移している。その結果、今年4月期の売り上げは、前期比10%増加しそうである。
2014年は、円安が定着し景気も安定成長が可能であろう。消費税3%引き上げも影響が小さいと思う。
製造業では円安が半導体製造装置など輸出産業にはプラスになる。また、新産業の創出が産業界の活性化をもたらす。
こうした状況の中で、当社は新規顧客の開拓や新製品を投入していく。15年4月期売り上げは、今期と同様に10%の増加を目指したい。
制御事業では、行動力を強化し、きめ細やかな営業を展開する。もともとニッチ市場の開拓は当社の得意とするところであり、カスタム品の受注に注力する。また、新規顧客の獲得へ食品機械工業、理科学機器分野に的を絞り積極的に営業攻勢をかける。ソリッドステートリレー、センサー、電力調整器・コントローラを拡販する。また、新規商品も発売する計画である。
環境事業では、省電力・省エネという追い風が吹いており、マーケットも拡大しているので、新商材を投入し売り上げ増加につなげていく。
また、創業以来の利益を出し続けるためにも、数年先を見据え次のステップを考えて対策を講じていく。