エニイワイヤ 「見える化」から「診える化」へ 鈴木康之代表取締役社長

三菱電機グループに入って約4年が経過したが、同社が推進するセンサソリューション事業「iQSS」を中心に、ベストな状態で協業関係が構築できてきた。今後も同社との連携を強化し、グループによる相乗効果を発揮していく。

iQSSに対応する当社のデジタルリンクセンサシステム「AnyWireASLINK」は、発売を開始して約1年が経過するが、今年は同システムをさらに進化させ、販社の協力を得ながらさらなる普及拡大を図る。

同システムは、「見える化から診える化へ」をコンセプトに開発を行った。三菱電機のシーケンサや表示器とのセンサ制御がシームレスで結合でき、複数センサの一括管理、立ち上げ・パラメータ設定などが簡単に行える。最大の特徴は、センサの状態やエラーがPDで把握でき、センサがレベル低下や故障する前に交換、調整が可能という点である。予防措置や予知保全に繋がるもので「診える化効果」が、最大限に発揮できる。

AnyWireASLINKによる「見える化から診える化へ」のコンセプトは、ポカよけシステムと連動させてミスを低減したり、従来のBittyシリーズなどにも応用できる技術である。さらに、セル生産や、電動ドライバの締め忘れ検知といったトレーサビリティ分野にも応用でき、様々なアプリケーション展開が期待できる。

すでに、自動車や半導体の製造ラインを中心に20社近くに採用されており、現在も納入に向けての商談が各方面から舞い込んでいる。今後はアプリケーション開発に注力し、中国、韓国を中心にタイなど東南アジアでの普及拡大も図っていきたい。

一方、データセンター向けビジネスは、電力監視システム用途を中心に拡大、流通業向けコンベヤ仕分けシステムは、流通センター向けに拡大しており、こうした新規の分野にも注力していく。

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