フジコン きめ細かい政策実現を 大島要二代表取締役

アベノミクスの愛称で世界中を沸かせているが、経済も選挙も支えている我々中小零細企業を大切にしないと前政権と同様に大敗するであろう。

巷の情報ではアベノミクス効果は株高と円安だけで、売り上げも利益も増えず、我々の懐は少しも良くなっていないという声が90%以上である。

今の金融政策では政府、日銀、市中銀行には、本当に必要なところに行けない札束がうごめいているのではないか。

我々は、長い不況と前政権の無策で丸裸である。

これを甦らせるには過去にもあった政府管掌無担保、無保証融資が有効である。

近年、市中銀行も保証協会も審査が一層厳しくなっているが、この融資が行われれば、運転資金と地球にやさしい新商品の開発や金型代、量産の諸費用に当てることができる。近年、大手客先でも新商品開発費、金型代などの稟議が下りにくくなっており、その分我々中小部品メーカーの負担が増大し、前述の資金需要につながっている。

当社の新規開発費、金型代は売り上げの5%で計画されているが、昨年の実績は不景気を反映してやや少なめである。

用途は、引き続き太陽光利用のパワーコンディショナ、蓄電器、急速充電器、燃料電池、ソーラーシステム監視盤、リチウムイオン蓄電システム、エコパワーメータ、電源、空調機器など、いずれも成長著しい分野である。

売り上げは、前年比4%アップで推移しているが、決してアベノミクスの元気さを受けてはいない。

原価低減と市場を広げるために始めた中国事業部は、年々増大しており、これからも力を入れていくが、アベノミクスも大きな案件や海外にとらわれ過ぎず、国内の案件をきめ細かくフォローして欲しい。

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