当社は、海外市場へのさらなる注力と国内市場の開拓、それに伴う社内の意識改革を推進するため、1月1日付で社名を「理光フロートテクノロジー」に変更した。
社名の変更はここ数年の懸案事項だった。特に海外で事業展開を行うには、新社名の方が当社のイメージをより伝えやすいという利点がある。当社の全売上高に占める海外比率は、直販と海外の日系企業向けの販売を含めると約70%に達している。今後は新社名のもと、より積極的に世界のマーケットに挑戦する姿勢で事業に取り組み、2~3年で効果が表れてくればと思っている。
当社を取り巻く状況では、海外を中心に自動車関係が好調に推移している。円安に推移したことで、為替差益などのプラス効果も表れており、今期はかなりの増益に繋がるものと予想される。
国内市場については、昨年から既存の自動車分野に加え、建設機械や農業機械など、特殊車両を中心とした新規市場の開拓を積極的に行っている。市場調査を兼ねた営業活動を行っており、エンジン回りや燃料の制御については、各特殊車両ごとに製品の研究開発を進めるなど、キメ細かな活動を行っている。
社内ではここ数年のテーマでもあるコスト削減に取り組んでおり、今年もコスト削減は進めていく。生産体制については、受注件数が増加していることから、設備投資を順次進めているが、今年はさらに受注件数が増加するものと予想されるので、人事体制やさらなる設備投資など、生産体制をどう効率化していくかが最大の課題となっている。
製品展開では、高精度の比重設定を実現し、耐久性と信頼性に優れるフロートを採用したレベルスイッチや、水・オイル検知センサが高い評価を得ており、大容量タンクから機器装置組み込み用、自動車・自動二輪向けなど幅広い分野で採用が広がっている。