昨年の実績として、売り上げ面では10月の時点で前年比98%で推移している。当社は11月、12月のウエイトが高いことから、前年並みの数字は確保できたと考えている。当社を取り巻く状況は、自動車関係などが好調だったことから受注面は好調に推移した。これに伴い、供給面は上海の製造ラインをフル稼働させるなど、万全の供給体制を取った。
今年であるが、消費税増税を目前に控え、現在のところ4月からの新年度の動きは明確に読みきれていないというのが実感である。
こうした状況下、当社はここ数年、自らが仕事や会社に対し、どれだけ貢献できるかという「自己改革」をテーマとして実行に移してきたが、今年もこのテーマは継続して追求していく方針である。
特に自己改革を通じ、顧客から見て「魅力のある会社づくり」を目指したい。これは社長以下、社員全員で取り組んでいかなければならないテーマである。魅力のある会社とは何か?
魅力のある社員とは何か?ということを常に考え、自己改革していく段階で自己の評価を高めていくことが、魅力ある会社づくりに繋がっていくのではないだろうか。
具体的な事業展開では、当社の実力が発揮できるニッチ領域において、顧客が求める商品づくりをさらに深耕させる方針で、顧客が求めるニーズの前段階のテーマを探し出し、商品開発に繋げていきたい。このため、設計を中心に開発部隊の充実を図っており、3Dによる設計など当社の独自性を効果的に出していく。
営業と開発の両面において、既存の考えに捉われることなく、リセット、リフレッシュすることも大事で、例えばナイロンのケーブルタイなどは、電線の結束用途にこだわることなく、それ以外のアプリケーションも考えていきたい。これらに加え、当社の基本であるユーザービリティを考えた商品開発も重視していく方針である。