昨年は、60周年の記念すべき年であった。しかし今期(60期、6月決算)は新製品開発の遅れなどもあり、目標を下回り伸び悩んだ。開発の面も含め、様々な問題点が明らかになった年でもあった。
特に期待していた視覚障害者用のブレイルシリーズの新製品開発の出遅れが響いた。何とか今年早々には問題点を解決して、ほぼ1年遅れとはなったが、発売する見通しにある。
また、地震対応キャスターストッパーは、医療現場からの関心は多く寄せられてはいるものの、導入の遅れなどから、売り上げに貢献しなかった。
様々な問題が浮き彫りとなったが、今年は節目を終えたスタートの年として解決していきたい。
3年から5年のスパンで今後を考えながら、チャレンジ精神をもってKGSフィリピン(KPC)との人事交流も行い体制を強化していきたい。
今、要求されているものを出す、という考えから技術面を強化する。人材育成とともに技術者の派遣も受け入れていきたい。
ソレノイド(電磁アクチュエータ)は、上海の拠点がスムーズに動いているとは言い難い。このため再度、新たな部材の供給先を求めて、ベトナム、インドネシアの日系企業をリサーチしている。
また、アクチュエータをキーワードにした開発を進めることにした。ソレノイドに工夫を凝らし付加価値の高いものとしていきたい。当社でないとできないアクチュエータを目指したい。
新たなスタートの年として、基本に戻りエンジニアリングを再確認していく。
新しい会社案内にもあるように「100年企業を目指して、社会になくてはならない商品と情報を提供」していきたい。
社会に本当に必要とされる新しい価値作りに邁進する、を目標に掲げている。