昨年は、アベノミクスの成長戦略、日銀の大量の金融緩和政策により株高円安で推移しているが、景気回復の実感は中小製造業にまでは届いていない。
こうした中で、当社の2013年12月期売上高は、前期比6%アップとなりそうである。昨年前半はあまり良くなかったが、11月から消費税引き上げ前の駆け込みや大量のスポット受注があって土日返上の残業に追われるようになり、12年12月期売り上げをクリアできた。
14年12月期も前期比7%増の売り上げを目指している。
昨秋からの受注増加を消化するのに今年3月まで忙しさが続く見込みである。しかし、その先はまだ見通せていない。
一般の景気は、今年良くなる。消費税5%から8%へ引き上げる4月以降は消費が落ちるが、そのあと持ち直す。そうなって欲しいという願望も多少はある。
今年は、営業を強化し医療分野、厨房機器分野の開拓に注力していきたい。医療分野ではすでに取引があるが、より一層リハビリ関連などの機械向けに深耕展開する。
また、今までは内製化に取り組んできたが、今後は外注の比率を高める方針である。現在は、同業者同士も連携のときでもあり、お互いに切磋琢磨しながらも融通できるところは協力し合い、景気変動に柔軟に対応できる企業体にしたい。
ところで、当社は創業以来67年間、電源トランス一筋できたが、電源トランスは、TUV認証機関もシビアに対応する重要な役割を担う製品であり、我々も品質管理に関して厳しく対応している。
このところの材料の高騰は、多品種少量生産の当社にとって影響が大きく、値上げせざるを得ない状況にある。できるだけ生産合理化で吸収しているが、協力工場も含めて品質を高めていくには少しでも値上げしたいと思っている。