横河電機の子会社であるヨコガワ・ヨーロッパ・ソリューションズ(本社=オランダ)は、テクニップ・フランスと日揮のジョイントベンチャーであるヤムガズから、JSCヤマルLNGがロシア連邦ヤマル・ネネツ自治区サベタで進めているヤマルLNGプロジェクト向けに、制御システムと安全計装システムを受注した。
ヤマルLNGプロジェクトは、ロシアで最も大規模な資源開発プロジェクトの一つで、ロシアの大手ガス会社、ノバテクとフランスのトタルの合弁会社であるJSCヤマルLNGが進めるプロジェクト。合計で年産1650万トンの生産能力を持つ3系列のLNG製造設備を、ロシア北西部、北極圏にあるヤマル半島の東岸に建設し、16年から順次操業を開始する。
同社は、3系列のLNG製造設備に、統合生産制御システム「CENTUM
VP」、安全計装システム「ProSafe―RS」、プラント情報管理システム「Exaquantum」、統合機器管理ソフトウェアパッケージ「PRM」、分析計とサンプリング装置、およびそれらを収納するアナライザハウスと呼ばれる現場小屋、運転訓練シミュレータなどを納入する。
また、これらの製品・システムのエンジニアリング、設置、試運転、運転訓練を行う。
ロシアの天然ガスプロジェクト向けとしては、同社にとって過去最高の受注額となる。
世界最大の天然ガス埋蔵量を誇るロシアでは、LNG関連プラントの建設が多数計画されており、特にヤマル半島には、未開発のガス田が多数存在すると言われ、LNGの増産が見込まれる。
同社は、LNG関連の制御システム市場で、LNGプラント47基、LNG受入・気化基地42基、LNG船54隻と多数の実績がある。