新年明けましておめでとうございます。関係団体並びに会員の皆様には、日頃より当工業会の事業に多大なるご尽力をいただき、厚く御礼申し上げます。
昨年は、当工業会5周年という節目の年でしたが、配線資材業界を取り巻く環境も大きな分岐点に差し掛かった1年といえます。昨年は、20年続いたデフレからの脱却へ日銀の積極的な金融緩和策、安倍政権の成長戦略が打ち出されました。年初からの円高是正、株価上昇、景気の穏やかな回復局面など経済の様相が一変しつつある中で新年を迎えました。
こうした状況下で、当工業会は昨年、「化学物質管理」や「電気料金の値上げを乗り切る運用改善」をテーマにセミナーを開催しました。また、青年部会主催で「福島復興支援ツアー」を催し、被災地の企業との交流を図りました。会員のための事業や会員による社会事業を通じて、業界の社会的認知度の向上に貢献して参りました。お陰様で、会員も80社に拡大しております。
今年は、引き続き経済成長対策が打ち出されるものと見られますが、各国経済の相互依存が年々強まるなかでは、先行き予断を許さない状況も予想されます。
日本は、社会インフラの整備に伴う公共投資、円安による輸出促進などが期待できる半面、消費税率の引き上げによる経済の一時的な減速が懸念されます。また、TPP交渉という大きな課題も抱えております。景気回復に向けて成長戦略を推し進め、日本の産業再生、デフレ脱却の確実性を追求して、経済成長につながることを期待しています。
配線資材業界もまた国内外市場の変化に対応した新たな役割が求められております。電気・情報通信機器は、グローバル市場を視野に省エネ・省資源・安全を最大の技術課題として取り組みを強めており、配線資材業界においては、製品の品質向上と普及でこうしたニーズに応える重要性が増しております。
当工業会では、配線資材に関する技術開発の向上、安全確保に取り組み、また事業継承など会員相互の情報交流および親睦を図り業界の発展と会員の繁栄に貢献して参ります。
最後になりましたが、引き続き一層のご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様方のご発展とより一層のご活躍を祈念致します。