2013年12月期の売り上げは前年度比1桁台の伸びで終わった。計画ではもう少し伸ばす予定であったが、鉄道車両向けの箱や、UPS(無停電電源装置)関連で見込んでいた案件に変更が生じた。その中でメガソーラー向けの集電箱用キャビネットが堅調であった。
今期は2桁台の売り上げ増を計画している。FA関係では、工作機械向けの流れ物の受注を増やしていく。昨年発売した操作盤を収納できるサポートアームは、標準化されたモジュール部品を組み合わせることで作業環境に最適な構成ができることから好評を得ている。今までこれを内作していたところが多かったが、使いやすさなどを評価して、購入する方向に切り替えていただいている。また、PCモニターやクーリングユニットなども工作機械や精密機械向けに今年も安定して売り上げが見込める。さらに、自動車製造向けの筐体も大手メーカーの国内新工場に採用されたが、今後も各メーカーにも標準採用され、コンスタントに流れるように取り組んでいく。
今年は洋上メガ風力発電にも力を入れる。風力発電の羽を支えるナセル部と柱の発電部の制御用に、錆対策を施したステンレス製接続箱が使われる。普通の接続箱より付加価値も高い。今のところ試作案件として打ち合わせを続けているが、16~17年頃に量産で受注が出てくるものと期待している。
データセンター向けの販売も、昨年、石狩データセンターに新製品の「TS―ITラック」が採用され納入したが、今後も継続した受注が見込める。同時に、データセンターのリニューアル需要にも期待ができる。
販売店とのパートナー制度も、ITシステムパートナーのプログラムを変更して、さらに充実していく。
新製品として、一体構造とIP55の保護構造採用の「PCエンクロージャーシステム」を投入する。