【名古屋】河村電器産業は1月23日付で、河村幸俊社長が代表取締役会長に就任し、水野一隆取締役副社長が取締役社長に昇格した。経営陣の若返りを図るのが目的。また、河村誠悟代表取締役副社長は取締役副会長、佐藤治次常務取締役は取締役副社長に就任した。
河村幸俊氏は、創業家の3代目にあたり、1983年に代表取締役副社長、91年に代表取締役社長に就任。電路商品の開発、新規事業展開、海外市場への進出など積極的な企業活動を行い、同社を発展させてきた。日本経済のバブル崩壊、リーマンショックなどを陣頭指揮で乗り切り、09年度以降は売上高を伸ばし続け、12年度には431億円を達成。13年度もリーマンショック前のピークである450億円(06年度)を超える見込み。
業績の回復に伴い、今後さらに高度な技術開発やグローバルな事業展開を行うため、52歳の水野新社長と交代し、若い経営陣による経営体制を取ることにした。代表権を持つのは河村幸俊新会長だけで、今後も会社の全体的な方向を見ながら、細部を執行する水野新社長と役割を分担する。
【水野一隆(みずの・かずたか)氏の略歴】1982年国立豊田工業高等専門学校機械工学科卒業、同年河村電器産業入社、99年暁第1工場長、05年研究開発部執行役員部長、10年常務取締役、12年取締役副社長、14年1月取締役社長就任。愛知県出身。52歳。