三菱電機は、岐阜県恵那市の恵那テクノパーク地内に、鉄道車両用電機品を生産する新工場を建設する。今年2月に着工し11月に完成、2015年4月から稼働開始予定。
新工場は、伊丹製作所(兵庫県)の分工場として建設するもので、敷地面積4万7600平方メートルに、S造3階建て延べ床面積1万9943平方メートルの工場を建設し、鉄道車両用電機品の生産・試験ラインと事務所として使用する。全館LED照明を採用し、将来は太陽光発電設備の設置も予定。従業員数は約100人。投資金額は約75億円。
恵那テクノパークは、敷地面積、交通の利便性の他、電気・水道のインフラ面などの諸条件が最適で、隣接する中津川市にある中津川製作所をはじめ、同社の中部地区既存工場も立地し、資材調達や人的な面での支援も見込めるため、同地内に新工場建設を決めた。
同社は鉄道車両用電機品の主電動機や制御装置などは、伊丹製作所をマザー工場として海外4カ国でも生産し、グローバルに事業展開している。
伊丹製作所を含む同社の尼崎地区は、工場敷地が狭隘化しており、今回さらなる生産能力増強を図るため分工場を建設するもの。