横河電機の安全計装システム「ProSafe―RS(プロセーフ
アールエス)」=写真=が、国際認証推進組織ISCIの「ISASecure
EDSA認証」を国内の制御機器ベンダーで初めて取得した。
ISASecure
EDSA認証は、制御機器のセキュリティ保証に関する認証制度。
サイバー犯罪は世界的に急増しており、その手口もより巧妙になっている。最近では、生産の妨害や情報流出など、産業用の制御機器が攻撃される事態が起きている。そのため重要なインフラである石油や石油化学、天然ガス、電力などのユーザーを中心に、制御機器の購入に際して、サイバーセキュリティ対策が施されているかどうかが重視され始めている。
ISASecure
EDSA認証は、ISCIが開発した制御機器の組み込み型デバイス(制御システムのフィールドコントローラ、安全計装システムのセーフティコントローラ、プログラマブルコントローラなど)向けのセキュリティ認証プログラム。ISCIは、国際計測制御学会ISAのメンバーを中心とした組織で評価認証を行っている。
評価項目には、「通信に関する堅牢性試験(CRT)」、「セキュリティ機能の実装評価(FSA)」の技術要素を含んでいる。
現在、国際電気標準会議IECによって、制御機器におけるセキュリティに関する国際標準規格IEC62443が策定されており、制御機器サプライヤー向けの規格であるIEC62443―4には、ISASecure
EDSA認証の要求事項をベースとした提案がされている。
同社では今回の認証取得で、セキュリティレベルの高い機器やシステムの開発、提供、さらにはその運用のサポートに至るまで、顧客の制御システムに対し最適なセキュリティソリューションを今後も提供していく。