昨年4月から3カ年の第8次中期経営計画「JUMP1200」をスタートさせ、最終年度の2016年度3月期に連結売上高1200億円、売上高経常利益率3・5%以上を継続的に確保することに取り組んでいる。今年度上期は、第2四半期としては過去最高の売上高を達成するなど堅調で、残り3カ月も計画達成に全力を挙げる。今年も、景気に悪くなる要素がないことから期待している。
国内では、LED照明やメガソーラといった省エネや新エネなどのエネルギー関連分野が牽引役となって、工場や社会生活全般での快適な生活空間づくりに向けた新しい市場が出来つつあり、扱い商品幅も広がってきている。工場内も生産設備の予防保全を行うことで、故障などのトラブルを未然に防止し、設備の安定稼働と保全費用の低減などにつながる新しいソリューションも生まれつつある。こうした市場と商品が変化する中で訪問する部門も変わってきていることから、営業社員も男性だけでなく、女性の活用も増やしていきたい。
海外市場への取り組みも継続して強化しているが、工作機械メーカーの多い台湾の台中に今年3月、台湾で3カ所目の拠点を開設する。安川電機製品の現地でのエンジニアリング力が求められていることから精通したSEを配置し、現地の社員を責任者にした体制にする。
また、インドネシア、メキシコ、フィリピンも、条件が整えば早いうちに拠点を開設したいと考えている。
昨年10月、香港に国際物流センターを開設し、365日24時間体制のデリバリーを目指している。これまでの海外施策により、本年度の海外売り上げは30%を超える。