当社は顧客が感動する商社像を目指すため、長期ビジョンに基づくテーマ「顧客感動」を2005年に設定、以後毎年サブテーマを設定し、顧客感動を成就させるための事業活動を行ってきた。
今年は4月から61期目に入る。人間で言えば還暦を迎え、新たな1年目となるが、当社もこれまで先人たちが築いてきた、60年の歩みを振り返り、先人たちの努力に感謝するとともに、次の段階に向け新しい価値創造を行うという意味を込め「温故知新」というサブテーマを設定した。
先輩社員は、新しい社員に貴重な経験や技術をしっかりと伝え、新しい社員はそれを受け止め、生かし、発展させ、次の後輩に語り継いでいってもらいたい。先人の経験と苦労などを学ぶことで、企業として一体感を醸成するとともに、一人一人の人間力の向上を図り、最終的に顧客感動につなげていって欲しい。
一方、市場環境であるが、アベノミクス効果などにより確実に明るさが見えてきた。FA市場全体も上向きであることに間違いはなく、我々専門技術商社が行動を起こすのに絶好のタイミングと言える。関東地区は五輪開催に合わせ、インフラ整備が進みそうだが、関西地区も津波対策の工事が実施されるなど、公共投資が見られるようになってきた。
社会インフラの整備は、絶対的ニーズとして潜んでおり、こうした案件を着実に掴んでいく必要がある。関西の経済を盛り上げるためにも、業界を挙げてチャレンジする気持ちを持つことが大事だろう。新しい目線・切り口でビジネスにチャレンジする動きも見られ、我々も顧客のニーズを的確にキャッチし、存在感を示していきたい。